前夜







             電気の途切れた闇の中。


             100本の蝋燭が部屋を浮かび上がらせる。


    「かつて雷は、愛しい人を甦らせる唯ひとつの手段だと考えられていたが・・・・・・」
   
             稲妻。
             青みがかった白い顔を映す。
             紫煙。
             グラスの氷がカラリと揺れる。

    「愛しい者は戻らない。甦った死者は変質している。」

             ゆっくりグラスを傾ける。

   「ひっひっひ。死者を甦らせるのが『魔』ならば、肉体を造り、生命を与えるの者は、何と呼ぶのかのぅ。」

             雷鳴。

   「           」

             呟かれた言葉を消す。





                              ☆
       




  3年前。


 
 「早乙女は、インベーダーに喰われておったか・・・・・」
 ・・・・・・・コポ・・・・・・・コポ・・・・・・・・コポ・・・・・・・・・
 青緑の液体の満ちたカプセル。ぼんやりと蠢いているかのような影。
 「これは何ですか、博士。」
 静かな声が尋ねる。
 敷島は目を細めた。数ヶ月前ここに来たときは、一切の感情を消し去ってしまったかのようだった隼人が、以前と同じ、怜悧で理知的な光をその眼に湛えている。
 「これは早乙女とミチルの細胞で造ったクローン核じゃ。」
 「何故、そんなものを?」
 早乙女が愛娘のミチルを再生しようとしたのではないことは確かだ。もしミチルの再生を願ったのであれば、ゲッター線を使用したりしない。
 「お前はどこまで聞いておるのじゃ?ここに来たときは何も言わなかったが。」
 敷島は逆に隼人に質問する。
 「俺は何も聞いていません。敷島博士の手伝いをしろと言われただけです。」
 実験内容から、すぐにクローン研究だとは解ったが、別にそれについて何も感じなかった。自分で考えることは放棄していた。機械の一部のように、ただマニュアルどうりに動く。
 「早乙女はワシにも詳しい理由は言わなかった。あの事故の後、ワシのところへ来て、いずれ人類にとって最大の敵が現れる。人類の存亡を賭けた最後の戦いだ。そのときは人の手で作られたゲッターロボでは到底対抗できない。ゲッターロボ自身が作り上げたゲッターロボ、真ドラゴンが必要だと。」 
 「ゲッターロボ自身が、とは?」
 さすがに隼人の想像がつかない。
 「うむ。ワシも腑に落ちなくての。確かにゲッター線は金属変化を促す。単なる飛行艇がロボットに変形するなど、よく考えれば不思議以外の何ものでもない。飛行艇3機でゲッターロボが構成されるならば、多くのゲッターロボで真ドラゴンとやらが構成できるやもしれん。」
 「・・・・・・・・・・・・・・」
 眉を顰める隼人。そこまで?
 「そう嫌な顔をするな。確かにありえんことだと思う。ワシも早乙女から聞いたときは、あやつの頭が変になったのかと思った。だが、もしもあのとき、すでにインベーダーに侵食されておったなら、ワシらの目に見えぬ何かが見えておったかのしれぬ。対応策もな。」
 「クローンが対応策ですか?」
 「ゲッター線を浴びさせて造る、ゲッターに呼応するクローン。早乙女はそのクローンを真ドラゴンとやらの起動キィにするつもりらしい。」
 敷島は机の一番下の引き出しを開け、書類を取り出す。
 「早乙女が政府に申請し、許可された書類じゃ。宇宙開発及び日本防衛のための『ゲッターロボG 量産計画』じゃ。」 
 隼人はすばやく書類に目を走らせる。数十体、数百体どころではない。千体を越すゲッターロボGの量産。
 「これは!」
 さすがに戦慄を覚える。これほどの数のゲッターロボを集約させた真ドラゴンとやらは、いったいどれほどのゲッター線エネルギーを発生させるのか。千を越すゲッター線増幅炉。
 「これほどのエネルギーを必要とする敵が現れるというのですか?」
 地球を破壊せんばかりのエネルギー。
 「わからん。ワシに話をしたときの早乙女は、すでに狂っておったかもしれんからの。ただ、現時点でこの計画は、量産体制が整ったばかりじゃ。早乙女がインベーダーに侵されておるのなら、この計画は撤回、もしくは縮小すべきかもしれん。隼人、お前の目から見て、早乙女は完全に乗っ取られたと思うか?」
 「そうですね・・・・・・。俺は月面戦争で、多くの人間がインベーダーに乗っ取られたのを見てきました。アレは、同化するんです。」
 「同化?」 
 「ええ。インベーダーが体の中に入っても、それまでの自分の記憶を失くすわけじゃない。たとえば恋人のいる者は、その恋人のことを覚えています。ただそれが、価値の無いものに変っただけで。悲惨でしたよ。必死の形相で恋人に銃を向ける隊員と、微笑みながら立つ恋人。躊躇した一瞬に恋人の銃が火を噴く。嘲笑とともに。対ロボット戦よりも、基地内でのゲリラ戦が数倍も厳しいものでした。」
 隼人は暫し、口を閉ざす。
 今も彼らの悲痛な叫びを覚えている。
 恋人、あるいは友人。決して銃を向けたくない相手に向けざるをえない苦悩。インベーダーはそれを知っていた。だからこそ、死を目前にすると哀願した。「助けて・・・・」と。消え入るような声で、縋りつくような眼差しで。そして相手の、『元に戻ったのかも!?』、というかすかな希望を打ち砕くのだ。
 薄ら笑いを浮かべながら。
 「ただ、同化ということは、逆に言えばインベーダーの記憶、知識も持つということですから、早乙女博士がインベーダーの目的を知った可能性もあります。博士が真ドラゴンというものを必要としたのは、人類のためかインベーダーのためかはっきりしません。ですが俺は、人類のためだという気がします。」
 「ふむ?お前が曖昧なことを決め付けるのは珍しい。根拠があるのか?」
 「起動キィとなるクローンの基細胞を、ご自分とミチルさんのものにしたからです。人類を滅亡させるのが目的ならば、俺か竜馬の細胞を使ったほうが都合がいいと思います。俺たちのほうが戦闘レベルは高いですからね。それをせずにミチルさんの細胞を使った。それは、そのほうが早乙女博士の意志を反映させやすいからではないでしょうか。ゲッター線は思念エネルギーに強いかかわりを持つ。ミチルさんに向ける想いならば、『壊滅』よりも『守り』の気がします。」
 インベーダーに乗っ取られたら、どんな者も人としての想いを失ってしまう、とは思えない。隼人は月面基地でインベーダーに憑かれた隊員たちを次々と殺した。おそらく、隼人が一番多く。その中には、死の瞬間に安堵の表情を浮かべた隊員も、確かにいたのだ。「死」でしか開放されない呪縛。
 「早乙女を殺せばすべてが終わるとは思わんか?他にインベーダーがいると?」 
 「真ドラゴンの敵というやつが、早乙女博士ひとりの命で消えるほど小さいものならいいのですが。甘いでしょうね。真ドラゴンの力は、太陽系すら巻き込みかねないほど強烈です。それに、インベーダーがどこから来たのかも解ってはいません。我々人類に解っているのは、インベーダーが忽然と月に現れた、ということだけです。」
 「ではお前は月に行くつもりだと?そういえばお前は、月面基地計画の責任者に選ばれておったな。」
 「俺はこれから早乙女博士を殺しに行くのですよ。そんな資格はありません。世界的な科学者を殺害した犯人ですからね。あとで警察などに聞かれたら、助手として、博士に個人的な恨みを持っていたようだ、とでも言って置いてください。研究所はリョウや橘博士たちが上手くやっていくでしょう。月の裏側には放置されたままの小さなベースがいくつかあります。俺はそこで研究を続けます。」
 「そうするしかないようじゃのう・・・・・・・・お前を刑務所にぶち込むわけにはいかんからな。お前でなければ、インベーダーもゲッター線研究も進まん。だが、おまえはそれでいいのか?リョウや武蔵、それに弁慶たちに何も言わずに行くつもりじゃろ。」
 「インベーダーに取り憑かれたら、殺すしかありません。月面基地で嫌というほど思い知らされました。もし、リョウ達がそれを知ったら、仕方ないこととはいえ、何か手はないかと苦しむでしょう。特にリョウは早乙女博士を父親のように慕っていました。救う手段がなかったのかと、自分を責め続けるでしょう。」
 「お前はどうなんじゃ。お前とて、早乙女を父のように慕っておったじゃろうが。」
 敷島は知っていた。早乙女が隼人を自分の後継者として熱望していたことを。そして、娘のミチルが隼人と結婚を決めたと知って、このうえなく喜んでいたことも。極上の一升瓶を、何本も持って敷島のところにやって来た。隼人君がミチルの夫になる、ワシの息子になるんじゃと、嬉しそうに繰り返した。ミチルが愛した男ならば、誰であろうと早乙女は認めただろう。竜馬や武蔵や弁慶、他の誰でも。だが、それでも自分の夢を引き継げる人間として、隼人を特別視していたことは確かだ。ミチルと結婚しなくても、研究所はすべて隼人に任せると言っていた。自分の生涯を賭けたゲッター線研究。それを継ぐことの出来る才能を、そして隼人自身を、早乙女は息子のように愛していた。

 隼人は顔色も変えずに口にする。
 「インベーダーは、殺すしかありません。」

 悲しい。哀しい。辛い。それが。

 言葉にあらわせる程度の 想いであるならば----------


    ・・・コポコポコポ・・・・・・・・・
    カプセル内では、命が蠢いている・・・・・・・・・・


 「敷島博士は、このままクローン研究を続けてください。ゲッターロボGの量産計画についても、そのまま続行させるほうがいいでしょう。」 
 「わかった。だが、このクローンが必要になったとき、あるいは必要でなくなったときは、どうすればいいんじゃ?」
 「必要になったとき。多分そのときは月の裏側にいてさえも解るほど、ゲッター線エネルギーの変化があるでしょう。すぐに帰ってきます。そして、必要でないと解ったときには。」
 隼人はじっとクローン核を見詰める。
 「成長を早めたクローンは、その分、老化も早い。ゲッター線を照射したことによって、それが肉体にどんな影響を与えるかわかりませんが、もし、肉体の問題を解決するだけで、このクローンが地球で、社会で生きていけるというのであれば、俺の体をこいつにやります。」
 「な、なんじゃと!?」
 「多少、年は食っていますが、身体能力は他より上ですからね。かなり長生きできるでしょう。顔は簡単に整形できます。」
 「お前はどうするんじゃ。」  声が掠れる。
 「クローン、起動キィが必要ないということは、人類を襲う敵がいないということです。もしくは、もう戦いが終わった後とか。俺が生きている必要も無い。」
 何の気負いも無く告げる隼人。隼人は自分の能力を知っている。自惚れることなく、卑下することなく、ただ正確に。
 自分は、知能、戦闘能力、指揮能力、技術力、どれも優れている。味方にとって、大きな力と成り得る。だが、戦いがないのであれば。特に自分は必要ではない。
 自分はよく、「万能」と言われる。だが、別に「万能」が「絶対」ではない。一人の人間がいろいろな才を持っているのは、確かに便利だと思う。しかし、それぞれの才を持つ者たちが幾人も集まれば同じことだ。と、隼人は思っている。
 「・・・・・・・・・ワシはそんな手術、絶対断る。」
 「博士?」
 ぼそりと呟いた敷島に、隼人は不思議そうに目を向ける。
 「お前がクローンに罪悪感を持つ必要はない。クローンを造るように指示したのは早乙女だ。そして、これからクローンを造り上げようとしているのはこのワシじゃ。人類を救うために。」
 敷島の口から「人類のために」、という言葉が出たのに隼人は驚き、そしてクスリと笑った。それほど自分に悲愴感が漂っていたのか?
 「罪悪感、ではありませんよ。確かに、俺自身が起動キィになれるのなら、ゲッター線でも何でも浴びますけどね。それが出来ないのであれば、クローンを造ることに俺は何ら迷いはしません。」
 「隼人・・・・・・」
 「俺は大雪山の人間研究所でも、百鬼ビルの中ででも、多くの人間を見殺しにしました。人間が死ぬのは平気だが、クローンを造るのは心苦しい、なんて思ってません。」
 いつも。目的のためには最善の策をとる。「最善」が「最良」だとは思わないが、「必要」だ。


 「クローンが、起動キィとやらにならずに済むのなら、いいのですがね。」


           そう言って、隼人は出て行った。


    雷鳴。
    銃声。





 それから。

 敷島は屋敷の中でただ黙々とクローン研究を続けた。
 単なるクローン製造ならば、敷島の能力からして、さほど難しいものではない。しかし、ゲッター線を照射し、真ドラゴンの起動キィとなるべきクローンの製造は、さすがに敷島一人の手に余った。
 協力者が欲しかった。共に開発、研究を行なえる優れた能力を持つ者が。思い浮かぶのはただ一人。だが、その一人は遠い。

 隼人が早乙女を殺害し、そのあと連絡手段を持たずに月に行くと言った時。
 敷島はそれでもいいかと思った。もしどうしても隼人に連絡を取る必要が生じたら、そのときは自分、あるいは竜馬や武蔵達に月に行って貰おうと。ゲッターロボでも、シャトルでもなんでもいい。月に行けば、リョウ達の持つ腕時計、特殊ゲッター回線通信機が連絡を取る。アレは、4人を繋げる唯ひとつのもの。どんなときでも、どんなところでも。
 それまで、隼人をひとりにしてやろうと思った。
 戦いが終わり、もしくは戦いがなかったなら、自分の体をクローンにやると言った隼人。
 罪悪感ではないと言った。
 そう、たとえ、クローンが起動キィになるためには、ゲッターと同化、つまり死ぬとわかっていても、隼人は顔色を変えずにそれを執行するだろう。生み出したからには、最初から隼人はクローンの「死」を負っている。クローンであることを恨み、哀しみ、苦悩する資格を持っているのは、クローン自身だ。勝手に造りだした者がクローンの心情を憐れみ、苦悩するのは偽善であり高慢だ。クローンを造った理由が私欲ではなく、人類のためだとしても、事実は免罪符にはならない。およそ人として認められないモノが、人のために生きたい、あるいは死にたいと思うものか。結局クローンは妥協するしかない。自分の存在は無駄ではなかったのだと、ひたすら自身に言い聞かせて。
 隼人は最優先順序に私情を挟まない。感情がないのでは勿論ない。感情を殺すのでもない。優先順序から外すだけだ。いともたやすく。気負うことなく。
 隼人は自身が参加していた合体訓練でミチルを死なせた。父以上に尊敬していた早乙女を、インベーダーになったとはいえその手で殺した。心が負った傷は計り知れない。それでも、このまま研究所にいれば、隼人は平然と仕事を続けるだろう。誰も早乙女を殺した隼人を責めはしない。やむを得ぬ決断なのだと。そして、隼人を中心に、研究所はその責務を全うする。日本政府の守護神として。リョウや武蔵、弁慶さえも、隼人を頼るだろう。早乙女やミチルを失った哀しみを癒すために。
 ミチルの葬式のとき、ずっと弔問客に応対していた隼人。早乙女が放棄した所長としての役目を見事に果たしていた。その後も、研究所の仕事を今まで以上にこなしていた。実質、所長として。その姿は非の打ち所の無いほど、「研究所の顔」だった。
 決して隼人は泣かないだろう。この地球で。そして月においてさえ。
 それでも、敷島は何の柵(しがらみ)も無い場所で、月で、再びくるであろう苛酷な戦いの日々までの間、隼人を静かに過ごさせてやりたかった。隼人ならばひとりにしておいても何も心配ない、と思ったせいもある。隼人は生きるためには理由がいるようだが、反対に、理由さえあれば何があろうと隼人は生きて行く。そう、哀しみや苦しみがあろうとも受け入れて。それも辛いことかもしれないが、生きていくうちにいつか、喜びをがみつかるかもしれない。
 リョウや武蔵、弁慶は隼人が消えたことで悩み、怒り、心配するだろうが、日々の忙しさの中、力を合わせて研究所を支えていくだろうと思った。ゲッター線の研究は頓挫しても、軍事施設として研究所は重要だ。リョウ達ほどの戦士はいない。早乙女の告げた最後の戦い、その日が来たら。

 ゲッターチームは出動する。

 はずだった。




 どこで歯車が狂ったのか。
 リョウが早乙女博士殺害犯人として逮捕された。


 敷島は沈黙し続けた。
 リョウを助けるためには隼人が早乙女を殺したと告げねばならない。そうする予定だった。個人的な恨みがあったらしいと。
 だが、誰も信じなかった。隼人がそんなことをするはずがないと。
 隼人は早乙女の全幅の信頼を得ていた。研究所のすべてを任されていた。所員全員が隼人を慕っていた。隼人の持つカリスマ性を、敷島も隼人自身も甘くみていた。
 全員が口を揃えたのは、リョウと早乙女の確執だった。
 ミチルの事故の後、隼人が姿を消した。それから始まったリョウと早乙女との怒鳴り合い。互いを罵りあうその姿は、リョウが早乙女を恨み、殺害したと信じるに足るものだった。隼人の行方不明も、ひょっとしてリョウが殺したのではないかと囁かれた。隼人をどうにかできるものなど、この世にリョウしかいない。武蔵も弁慶も必死でリョウを庇ったが、一度芽生えた疑惑はおいそれとは消えない。
 リョウはミチルと結婚し、研究所を手に入れるつもりだった。だがミチルが死んでそれが適わなくなった。研究所を継ぐ力を持つ者は隼人だ。それは誰もが頷く。ミチルとの結婚こそが、リョウの唯一の切り札だったのだ。それを失い、可能性のなくなったリョウは隼人を殺した。そして早乙女も。
 そんな噂がまことしめやかに囁かれた。いかにも真実であるかのように。
 敷島は迷った。真実を告げるべきかと。だが、そのうちの研究所の閉鎖が検討されだした。軍事施設は筑波に移り、ゲッターロボGの量産は、長い討議の末、何とか続けられることになった。ここで早乙女がインベーダーだったと告げたら、ゲッターロボGの量産は停止されるだろう。真ドラゴンが造れない。隼人を呼び戻すことも考えたが、その前に電話が鳴った。

 無言電話だった。

 いたずらだと思おうとしたが、電話の向こうには強い意志があった。
 悪意とも、祈りともとれる強い想い。

 「! 早乙女か!?」
 
 敷島の問いに返る言葉はなく、数分で切れた。



 時を待たねばならない。おそらく、この・・・・・・・



 敷島は目の前のカプセルを見詰める。

 青緑の液体の中で揺らぐ影。

 溜め息のように吐かれた言葉。



           「隼人。クローンは、起動キィになるようじゃ。」
 



 
 
          ---------*-----------*-----------*--------------


   山朗様 リクエスト
   御題は   「 ゴウを造るに際し、隼人と敷島の苦悩 」

  苦悩しますよねえ!私もそう思ったんですよ。それなのに隼人ときたら!
 「製造者に苦悩する資格なぞない。恨みを甘んじて受けるだけだ。それでも、クローンにとっては、何の助けにも、慰みにもならない。自己欺瞞に過ぎん。」
 って、嘯(うそぶ)くんですよ〜〜〜
 困った人です、ウチの隼人は。あとでしっぺ返し、喰らうぞ〜〜〜(誰に?)

    
         (2007.9.29    かるら)


 追記
 原作に「クレーターバトル」という作品がありまして。
 これによりますと、インベーダーと人類は10年間戦い続けたらしいのですが、そうすると、「かるら設定」ではうまくいきません。
 で。
         10年前、月面宇宙開発計画発足。早乙女博士、ゲッター線発見。
         月での開発は順調に見えたが、何故か種々の障害あり。
         地球では、早乙女博士がゲッター線を使ったロボットの建造に着手。
         6年後、ゲッター線をエネルギーするゲッターロボ完成。それと同時に恐竜帝国が襲ってくる。
         流竜馬、神隼人、巴武蔵、パイロットに。
         恐竜帝国滅亡後、百鬼帝国来襲。ゲッターチーム新メンバー、車弁慶。
         百鬼帝国消滅。 時、同じくして月面基地でインベーダーが表に現れ、人類を害す。
         ゲッターチーム、宇宙へ行く!
         月面戦争、終了。     ってとこですか。

         まあ、こまかいとこは、気にしないで下さい。感性で生きてるかるらです。
                         (理系は苦手!)
                                         (2007.10.1)